青函トンネル吉岡海底駅の貴重な記録?かつては見学が出来た?

青函トンネルに、かつて駅があったこと、ご存じですか?



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津軽海峡の海底下、本州と北海道を繋ぐ鉄道トンネル、それが

 

青函トンネル

 

現在は北海道新幹線と貨物列車が行き交うこのトンネルには、かつて

 

 

が存在しました。

 

今は廃止となったこの駅

 

なぜ青函トンネルの中に駅があったのか?

 

さらには

 

それは一体どんな駅だったのか?

 

今回は、かつて青函トンネルにあった駅を紹介したいと思います。

快速「海峡」や海底駅見学整理券など、貴重な記録とともに当時を振り返ってみましょう。よろしくお付き合い下さい。

青函トンネル吉岡海底駅の貴重な記録?かつては見学が出来た?

では、まず。

 

青函トンネルとはどんなトンネルか?

 

見て行きましょう。

青函トンネルデータ

全長:53.85 km
起点:青森県東津軽郡今別町浜名
終点:北海道(渡島総合振興局)上磯郡知内町湯の里

場所はこちら

 

青森と函館は元々、国鉄の航路(青函連絡船)が運行されていました。しかし、海難事故など航路の安全が脅かされる事態が相次いで発生したため、それまであった本州と北海道をトンネルで結ぶ構想が一気に具体化し、1961(昭和36)年に建設が始まりました。

 

そして、異常出水など難工事の末、24年後の1985(昭和60)年、本坑(列車が走るトンネル)が貫通し、3年後の1988(昭和63)年3月から列車が走り始めました。

なぜトンネル内に「駅」があったのか?

地図をご覧いただくと、青函トンネルは

 

津軽海峡の海底のさらに地下

 

陸上部も人家の無い僻地

 

 

列車を利用する乗客の存在が想像できない

 

ような場所にあることが分かります。

 

では、そんな青函トンネルに

 

なぜ駅があったのか?

 

青函トンネルは、全長が53.85kmととても長大です。これだけ距離が長いと、もし列車が事故を起こして停車した場合、その停車場所がトンネルの中間点だと、避難のためトンネルの出口に脱出しようとしても、その距離が

 

約27km

 

にもなってしまいます。

 

さすがにこの距離の徒歩の避難は困難を伴うため、その対策として、トンネルの出入口部と中間部の間、本州と北海道側それそれにトンネルから地上に避難できる施設を設けることになりました。

 

この避難施設は

 

定点
(ていてん)

 

と呼ばれ、青函トンネル開通後、通常時はトンネル施設の見学ルートとしても利用する事になり、これが青函トンネル内の駅となりました。

 

つまり

 

 

と言ってもトンネルの避難設備で

 

日常生活で列車を利用するための駅ではなかった

 

のです。

どのように見学したのか?



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ここからは、いよいよ

 

どのように青函トンネルの駅を見学したのか?

 

についてです。

 

青函トンネルの駅は

 

竜飛海底駅
(青森県側)

 

 

吉岡海底駅
(北海道側)

 

の2つありました。ここでは、筆者が1993(平成5)年2月に吉岡海底駅を見学した時の様子から紹介しましょう。

まず、事前に海底駅見学整理券を購入。

青森駅から快速「海峡」に乗車。
(筆者が乗車したのは10:56発の海峡5号)

車内にある、現在の走行位置を示す案内を見たりして過ごしていると…

吉岡海底駅に到着
(12:22着)

 

到着した時、吉岡海底駅の案内をしてくれるJR北海道の社員さんが迎えてくれ、後に付いて見学が始まりました。

トンネルの中は、一年中気温が20℃に保たれ、冬の外の寒さが嘘のよう。おまけに湿度が80%~90%あるため、社員さんから

 

「上着を着ていると暑くなるので脱いだ方がいいですよ」

 

と言われ、上着を脱ぎました。

 

では、駅内を写真で見て行きましょう。

本来は乗客の避難設備なので、この避難所がメインとなります。

 

この避難所、収容人員は1,000人で、300人が一斉に座れるベンチが一直線に並んでいました。

他にもイベントステージとかがあり、地上の映像をを映しているカメラを遠隔操作してモニターに映したりなどしていたら、あっという間に今回の時間が終了。最後に、社員さんが

「見学の記念に是非買って行って下さい」

 

と勧めてきたので、記念にオレンジカードを購入しました。

 

ホームに出ると、社員さんから

 

「青函トンネルは高さが8m弱あって、3階建の建物が入ります」

 

と説明があり、見上げていたりしていると、次の列車の前照灯が見えてきました。

 

でも、列車が中々近付いて来ません。すると、社員さんから

「前照灯が見えていても、トンネルが直線だから見えるだけで、実際は結構離れていて、見えてから到着するまで7,8分掛かるんですよ」

 

と説明がありました。

 

こうして吉岡海底駅の見学は終了し、再び快速「海峡」に乗車。

トンネルを出て車窓が明るくなり、陸地が見えた時はホッとしました。

吉岡海底駅見学こぼれ話-見学時間や見学者数などについて

筆者が海底駅を見学した時は、快速「海峡」に乗車し

 

竜飛海底駅の場合は
函館駅→竜飛海底駅で下車→次の快速「海峡」に乗車→青森駅

 

吉岡海底駅の場合は
青森駅→吉岡海底駅で下車→次の快速「海峡」に乗車→函館駅

 

と、乗車方向が一方通行のコースでした。
(※吉岡海底駅については、函館駅往復のコースもありました)

 

なので、見学時間は

 

次の列車が来るまで

 

で決まるため、見学コースによってばらつきがあり

 

最短で50分

 

最長で2時間

 

で、筆者の場合は約1時間でした。

 

実は、筆者が見学した時、案内の社員さんに

 

「設備が広いので、1時間では時間が足りない」

 

と言われ

 

「見学時間が最長の2時間コースでも、全部見学すると時間ギリギリ」

 

と言われました。なので、この時は全てを見学できず、個人的にちょっと楽しみにしていた

 

海底トンネルの掘削シーンを再現したエリア

 

は見学出来ませんんでした、残念。

 

ちなみに、この時、吉岡海底駅に見学で降り立ったのは、私を含め

 

2人

 

でした。

 

青函トンネル開業当時は見学者で賑わったものの段々少なくなってきたとのことで

 

冬場のオフシーズンならこんなもんか

 

と思いました。

まとめ

青函トンネルにかつてあった駅

竜飛海底駅
(青森県側)

 

吉岡海底駅
(北海道側)

駅の目的

元々は、「定点」と呼ばれる、緊急時にトンネル内から地上へ脱出するための避難施設。青函トンネル開通後に見学施設となった。

見学方法

事前に海底駅見学整理券を購入

快速「海峡」に乗車

竜飛海底駅の場合は
函館駅→竜飛海底駅で下車→次の快速「海峡」に乗車→青森駅

吉岡海底駅の場合は
青森駅→吉岡海底駅で下車→次の快速「海峡」に乗車→函館駅

基本的に乗車方向が一方通行のコースとなる

見学時間は次の列車が来るまでで決まるため、最短で50分、最長で2時間と、見学コースによってばらつきがある

両駅とも地上との出入りは可能だったが、海底駅の見学は列車のみで、地上からの見学コースの設定は無かった

おわりに

今回は、青函トンネルにかつてあった駅を当時の写真や資料で振り返ってみました。筆者が見学した吉岡海底駅は、海面下149.5mにあり、世界一低い位置にある鉄道駅でありました。

 

こののち、吉岡海底駅は、1998(平成10)年にドラえもんとタイアップし、展示スペースが設置されたり、ドラえもんラッピングの快速「海峡」の運転がありました。2002(平成14)年に「海峡」は廃止となり、特急「白鳥」・「スーパー白鳥」が停車するようになりました。

 

そして北海道新幹線の建設工事着工に伴い、吉岡海底駅がその資材基地として使用されることが決定したため、2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正をもって正式に廃止されました。

 

設備は残っているものの、列車から降り立っての見学は出来なくなりました。見学出来る時に行くことができ、そして、世紀の一大プロジェクトを肌で感じられたことは貴重な体験となりました。

 

と、この記事を書いていて当時のの事を思い出していたところでお時間となりました。

今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

 

ではまた。


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