スイッチバックとは?列車が反対に動く?種類は3つ?

乗車している列車が駅に到着。そして次の駅へと発車。ところが、列車は進行方向を変え、今来た方向へと引き返す…。



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自分が乗車している列車がこのように動いたら

 

前の駅に戻ってしまうのではないか?

 

と思って驚いたり戸惑ったりするでしょう。通常、列車の進行方向は出発駅から到着駅まで変わりませんが、中にはこのように途中駅で進行方向が変わる列車があります。

 

それはどうしてなのか?

進行方向が変わる理由は?

 

紹介したいと思います。どうぞ最後までお楽しみ下さい。

スイッチバックとは?列車が反対に動く?種類は3つ?
(R2-1)

では

 

列車が途中駅で進行方向が変わる理由は?

 

それは

 

スイッチバック

 

のためです。

スイッチバックとは?

スイッチバックとは、要約すると

急勾配を伴う地形における折り返し式(ジグザグ運転を伴う)鉄道線路

ということです。そして、スイッチバックには以下の種類があります。

①勾配対策

路線の勾配対策

こちらはスイッチバックの説明の通りです。代表が箱根登山鉄道です。箱根登山鉄道は、神奈川県小田原市の小田原駅を起点とし、神奈川県足柄下郡箱根町の強羅駅までを結ぶ全長15.0㎞の路線です。線路を敷設する上で様々な制約があり

 

最大勾配80‰
(1,000m進む間に高低差が80m)

3ヶ所のスイッチバック
(出山信号場、大平台駅、上大平台信号場)

 

を擁する路線になりました。


こちらの動画をご覧いただくと、実際のスイッチバックの様子がよく分かります。

駅の勾配対策

こちらは、駅が勾配の途中になってしまうため、列車を停止させると発車できず、平らなスペースに駅を設けた結果スイッチバックとなったケースです。

スイッチバックの駅-篠ノ井線姨捨駅


その駅のひとつが、こちらの篠ノ井線姨捨駅です。

 

姨捨駅は勾配の途中に位置し、到着・発車する列車が駅と引き上げ線を行ったり来たりします。

 

また、姨捨駅からは善光寺平が一望でき、車窓は日本三大車窓のひとつに数えられています。

 

詳しくはこちらで紹介しています。
 ⇒篠ノ井線姨捨駅はホームからの絶景が人気?スイッチバックもある?

 

その眺めの良さをぜひご覧下さい。

スイッチバックの駅が4連続-奥羽本線板谷峠

板谷峠は、福島県と山形県の県境にあります。

 

今は山形新幹線が軽快に勾配を駆け抜けて行くようになりましたが、新幹線車両が乗り入れる以前は、スイッチバックの駅が4駅連続していました。引き上げ線がトンネルになっていて、真っ暗闇の中で列車が停止したりしました。

 

その板谷峠を、筆者が1990(平成2)年8月に訪ねた様子をこちらで紹介しています。
 ⇒スイッチバックの駅が4連続した?奥羽本線板谷峠の当時のその様子は?

 

今では見ることができなくなった貴重な記録です。ぜひご覧下さい。

②路線形成



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こちらは勾配がありませんが、線路の建設時の経緯により別方向から線路を敷設した結果、途中駅で方向転換が必要となりスイッチバックとなったケースです。

途中駅で方向転換-養老鉄道大垣駅

路線形成でスイッチバックとなった例として、養老鉄道の大垣駅を挙げてみました。

 

養老鉄道大垣駅は、桑名方面と揖斐方面の線路が合流するため、大垣駅を跨いで乗車する場合はスイッチバックが体験できます。

 

養老鉄道大垣駅についてはこちらで詳しく解説しています。
 ⇒養老鉄道でスイッチバック体験?西大垣発着列車で可能?他にも面白い事が?

 

これまでは大垣駅を跨いで運転する列車がなかったため、スイッチバックを体験するには乗り換えが必要でしたが、ある列車の登場で乗り換えなしでスイッチバックを体験できるようになったことを紹介しています。

③別路線乗り入れ

こちらは、1本の列車が別路線へ乗り入れる時、方向転換をするためスイッチバックとなったケースです。一例として、JR東海の管内を走る在来線の特急で

 

ワイドビューふじかわ
(富士駅で身延線⇔東海道本線)

ワイドビューひだ
(岐阜駅で高山本線⇔東海道本線)

しらさぎ
(米原駅で北陸本線⇔東海道本線)

 

が挙げられます。

まとめ

スイッチバックとは?

急勾配を伴う地形における折り返し式(ジグザグ運転を伴う)鉄道線路

スイッチバックの種類

①勾配対策
路線の勾配対策
(箱根登山鉄道など)

駅の勾配対策
(篠ノ井線姨捨駅など)

②路線形成
勾配が無いが、線路の建設時の経緯により別方向から線路を敷設した結果、途中駅で方向転換が必要となりスイッチバックとなったケース
(養老鉄道大垣駅など)

③別路線乗り入れ
1本の列車が別路線へ乗り入れる時、方向転換をするためスイッチバックとなったケース

おわりに

今回はスイッチバックについて紹介しました。この記事をご覧頂いたことスイッチバックに興味を持っていただき、体験してみようと足を運ぶきっかけになれば幸いです。

 

最後に、駅の勾配対策のスイッチバックについて。

 

かつて列車が蒸気機関車がメインの時代は、勾配上で停止すると再起動できなかったため駅がスイッチバックとなりましたが、時代が進むにつれ

 

  • 車両性能が向上し、勾配でも発車出来るようになった
  • スイッチバックはその動きの特徴で駅への到着・発車に時間が掛かる
  • 方向転換の時乗務員が運転席を移動したりと負担が掛かる

 

といった理由で解消されつつあります。体験できる機会があるうちになるべく早く足を運ばれることをお勧めします。

 

今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

 

ではまた。


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