酷道ってどんな道!?温見峠ってどんな場所!?酷道の聖地巡礼の旅①

皆さんは、
「国道」
というと、どんなイメージを抱くでしょうか?



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 おそらく、

 

道路幅が広く、
舗装が行き届き、
信号・標識が完備され、
道路沿いにはロードサイドショップが密集し、
トラックなどの大型車から乗用車まで快適に運転が出来る

 

道路をイメージされると思います。

ところが。

国道の中には、上記のイメージからは想像も出来ないような所を通っていて、山越えや峠越えなど地形の関係でとんでもなく山奥で、

 

道幅が乗用車1台分しかなく、
大型車は通行出来ず、
急カーブ・急勾配の連続で、
ガードレールが無く一歩間違えたら深い深い谷底に転落しそうな崖沿いを通っている

 

国道があります。このような国道を、その状況のあまりの「酷さ」のため、国道の「国」の部分に「酷」を充て、

 

「酷道」

 

と名付けています。中には、この「酷道」巡りを趣味やライフワークとして、ホームページを運営したり、書籍を執筆したり、メディアに出演されている愛好家がいらっしゃいます。私の住む岐阜県は、この「酷道」の宝庫とも言え、中でも、酷道日本三大名所の一つ、国道157号線の「温見(ぬくみ)峠」があります。今回は、この温見峠を2010年に訪ねた様子をお伝えします。ちょっとしたドライブ気分で最後までお楽しみ下さい。

国道157号線の温見峠へご案内致します

ぼうけんのたびにでよう2010extra season 2
サブタイトル 酷道の聖地巡礼の旅①

国道157号線はどんな国道?

国道157号線は、石川県金沢市を起点に、岐阜県岐阜市を結ぶ、総距離202.7kmの国道です。金沢市や岐阜市では主要幹線道路として整備されているものの、温見峠のある県境は両白山地がそびえ、冬季は豪雪のため通行止めになります。以前は旧根尾村に入ると、乗用車1台がやっと通れる道だったのですが、近年は橋やトンネルの整備が進み、桜の名所の淡墨桜まで快適に運転できる道路が整備されました。

国道157号線の難所の一つ、根尾能郷~黒津

しかし、国道157号線を甘く見てはいけません。淡墨桜を過ぎ、道の駅を過ぎると、住宅の軒先をかすめてしまうほどに一気に道路幅が狭くなります。そして、能郷を過ぎると、

このような通行止めのバリケードが現れます。

国道157号線を走っていると、「根尾能郷~黒津間通行止め」の看板を何回も見るので行けないのは分かっていましたが、酷道を紹介したホームページを見ていると、ここの通行止めは.4年以上続いているようで、しかも年々このケバケバしい標識が増えているようです。車は通れないものの、自転車や徒歩でこの通行止め区間をアタックする者の対策か、道幅いっぱいにバリケードが塞がっています。

この能郷~黒津間は、4年以上も通行止めになるくらいだから相当険しいようで、転落事故が多発したためか、酷道愛好家の間で有名になった、

「危険 落ちたら死ぬ!!」

の看板があります。

迂回路の難度も高いのです

この通行止め区間は5kmほどありますが、迂回路として、国道418号線
(これも国道157号線と重複して温見峠を超えたり、岐阜県内にもう1ヶ所有名なポイントがあります)
から県道255号線を経て、猫峠を越えて大河原や黒津へ至る折越林道がありますが、この迂回路も、5kmの迂回のために距離が20km以上遠回りする上に、カーブ、勾配、道の狭さがハンパじゃなく、まだ温見峠を超えたわけでもないのに、迂回を終えた時点でひと仕事終えたような疲労感に襲われます。しかし、こんなに苦労してここまで来ても、まだ道半ば、温見峠ははるか先なのです。

迂回区間の終点、大河原に辿り着くまでに運転で神経をすり減らし、ヘトヘトに疲れていて、引き返してまた日を改めて温見峠に挑戦しようと思ったのですが、

 

 

せっかくここまで来たんだし、

 

 

男なら根性見せんかい、

と言う事で、温見峠を目指す事になりました。

酷い路面状況のオンパレード

温見峠までの道のりの険しさは、もちろん急勾配や九十九折れのカーブの連続があるんですが、その他にも、酷道を扱っているサイトを見て貰えば分かるんですけど、

舗装がガタガタだったり
道幅が車1台分しか無かったり
(だから対向車が来たりすると、すれ違い可能な場所まで一旦バックしないといけません。あ、私は、断然、「道を譲る派」です)
路上に落石が散乱していたり
(踏んだりすると、最悪タイヤやサスペンションがイカれてしまうので注意が必要)
路肩が崩れていたり
路上を川が流れていたり
(これを「洗い越し」と言います)

と、まあ、枚挙に暇がありません。

その険しい道のりを写真に収められれば良かったんですけど、道中の写真は運転に夢中(別な言い方をすると「必死」)だったので、あまり残っておりません。

一応、洗い越しの写真をアップします。

洗い越しは、動画も撮ったので、ご覧下さい。

こういった道幅の狭い区間が長続きする道路は、走っていてすれ違い不可の場所で対向車に遭遇すると、どちらかがすれ違い可能な場所までバックして待避しなければいけなく、待避がメンド臭いので、私は、こういった道を走る時、

ある裏ワザ

を使います。

道幅の狭い区間を走る時に役立つ裏ワザ

その裏ワザとは、一体なんでしょう?

 

 

 

自分の前に、別の車に相撲の露払い的な役割を担って貰って前を走って貰う

 

これが効くんです。だから、まあ、2台以上の車列を作ればですね、対向車と出くわしてしまっても、多勢に無勢、数の多さで相手に道を譲らせられる可能性が高くなるので、結果、道幅のクソ狭いところでバック走行の泣きを見なくて済みます。

 

あ~楽チン楽チン。

 

そんなこんなで、山の中を走り続けること小一時間、急に路上駐車の車が多くなってきたなと思ったら、酷道の聖地、標高1,050mの温見峠に到着しました。

酷道の聖地、温見峠

温見峠に到着



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さあ、温見峠です。ここが酷道の聖地です。長く険しく苦しい道のりを乗り越え、やっと辿り着きました~っ!!

 

や・り・ま・し・た~っ!!(プロ野球巨人や中日で活躍した小田幸平捕手調で)

 

あ~おれはいまこくどうのせいちにたどりついたかんど~とたっせいかんでも~れつにこ~ふんしている~っ!!

 

…、ちょっと興奮しすぎました、失礼しました。

温見峠の眺め

ひとまず落ち着いて、と。まずは到達した証拠に、道路標識をパチリ。ついでに峠の様子も動画に収めたのでご覧下さい。

↓↓↓動画は、コチラ!!↓↓↓

この温見峠は、日本二百名山の一つ、能郷白山への登山道の入り口が近くにあるため、あたりには登山者が駐車した車がありました。

温見峠を訪ねたのは2010年9月のことで、この年の9月と言えば異常に気温が高く、この日も平地は暑かったようですが、温見峠は標高1,050mため、結構涼しかったです。峠なんですけど、眺めと言えば、

見渡す限り山、山、山で、重畳たる山並みが延々と続いている景色しか見えません。こうやって見てみると、温見峠が山の真っ只中にあることを思い知らされ、道の険しさにも納得がいきました。そして、よくぞこんな奥地に道路を建設したもんだと感心しました。

運転にはくれぐれもご注意下さい

温見峠には30分ほど滞在していたんですけど、何台か車が通り過ぎて行き、所用でこの険しい道を通らざるを得ないような方もおられれば、酷道巡りの趣味の方も見えた一方、中には面白半分、または酷道だと知らずに足を踏み込んでしまったような車もありました。

所用の方や、酷道巡りの趣味の方は、ある程度道路事情や運転技術を心得ていますが、面白半分や酷道の難度を知らずに来ると、運転の難しさで泣きを見ることになるので、運転に自信のない方は、安全のためにも、ご自身のためにも安易に通らない方がよいでしょう(と願っているんですけど、承知の上で、安易に通ろうとする人が結構いるんだよなあ。対向車が来ても強引な態度が目立つんだよなあ)。

以上、筆者のお願いでした。

往路がタイヘンなら帰路もタイヘン

本当なら、温見峠を超えて福井県側も行きたかったんですけど、そうなると時間に余裕が無いし、運転で疲れていたので、聖地を去るのはちょっと名残惜しかったんですけど、来た道を引き返すことにしました。

が、しかし。

しかし、しかし。

来た道を引き返す、と一言で片づけようとしましたが、それはまた同じような酷道を走ると言う意味で、本当、

「もう山道は遠慮したいよ…」

と言いたいくらいのシンドイ思いをして帰って来ました。

酷道の魅力とは?

はい、という訳で誌上で皆様を温見峠までご案内致しました。

お疲れ様でした~っ!!

と、ここまで読んでいただいて、

「そんなシンドい思いをして、一体『酷道』の何がいいんねや?」

と疑問を持たれた方もいらっしゃるでしょう。

酷道の一体なにが魅力なんでしょう?

今回改めて考えてみました。

まああくまでも個人的な価値観を反映した感想なんですけど、

 

「冒険気分」が味わえる

 

ですかね。都会の喧騒を離れ、人里離れた自然豊かな山奥をドライブする、なんて日常生活では味わえませんからね。

あとは

 

「達成感」

 

もありますね。運転困難な難度の高い道路をトラブルなく目的地に到着する、あ、これは上記の「冒険気分」にも繋がりますね。

で、これらを合わせると、日常生活では味わえない

 

「非日常」

 

を体験出来るのが、魅力として一番大きいかな、と思います。

まとめ

今回は、温見峠を2010年9月に訪ねた時の様子を紹介しました。国道157号のデータは執筆当時のものを掲載しています。そして、この時、通行止めと紹介した根尾能郷~黒津間は、復旧までに7年を要し、2012年10月末に開通しました。温見峠にまたがる区間は自然災害の影響を受けやすい区間ですので、通行の際は事前の情報収集をお勧めします。

今回は、

 

「酷道」

 

という世界があり、

 

「こんなことを趣味にしている世界があるんだな」

 

ということが伝われば、と思い紹介しました。この記事をご覧になって、

 

「酷道に魅力を感じたなあ。非日常を体験しに実際に出掛けてみるか」

 

と思って行動に移す前に考えていただきたいことがあります。酷道は一般道とは比べ物にならないほど走りにくく、山奥なのでガス欠など車のトラブルが発生しても簡単に助けを呼べる場所ではないので、事前に車の状態をチェックし、ご自身の運転技術をよく確認いただき、

 

ホントに

 

 

ホントに

 

 

 

 

ホントーーーーーーーーにっ!!!!

 

注意して挑戦して下さい、とお願いして今回は筆を置きたいと思います。最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。ではまた。


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…、サブタイトルを
酷道の聖地巡礼の旅①
としましたが、①としたことは、②もあるのでしょうか…。

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